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ワックスとフロアコーティングは別物です

最初はワックスを選ぶ人が多いようですが・・・

フローリングの保護をしようと考えた時、一番手軽なのはワックスです。 ワックスもコーティングのひとつではありますが、UVコーティングのように 耐久性の高いハードコーティングとは違うものといえます。

ワックスとひと口にいっても種類があり、基本的には水性と樹脂系に分け られます。水性と樹脂とでは、それらの主成分の違いから性能も大きく異なり、水性ワックスは形成される皮膜が弱いため、樹脂ワックスに比べて耐久性は 期待できません。また、汚れがつきやすく、滑りやすいため、現在は清掃用 や学校などを中心に使用頻度が下がり、使用量も徐々に減少しています。 対する樹脂ワックスは、形成される皮膜は水性よりも強靭です。光沢や耐久 力にも優れ、汚れに強いため、現在、フローリング用ワックスとして最も広く 使用されています。

これらはホームセンターや塗装専門店などで販売されており、やろうと思えば 自分で施すこともできます。価格も手頃ですし、専門業者に依頼する必要もあ りません。これなら少ない予算で、お金も手間もかからないと、最初は誰でも 考えると思います。

しかし、実際にトライしてみた人の話を聞くと、「あまり上手くできなかった」 「満足のいく仕上がりにならない」という答えが返ってきます。その理由は簡単。 ワックスの塗り方についての情報が、ほとんどないからです。普段から日曜大工 に親しんでいる人ならまだしも、製品に書かれたわずかな説明だけでは、床全体 を均等にワックス掛けすることはできません。結局、専門業者に頼んでコーティン グをしてもらうことになり、二度手間になってしまったという声も少なくないようです。

ワックスに高い耐久性や安全性はあまり期待できません

専門業者に頼めば、確かに満足のいく仕上がりは期待できますが、ワックスには 他のコーティング方法から見ると、持続性、耐久性、安全性の点で不安な面があります。 例えば、ワックスに含まれている亜鉛やスチレンなどの成分は大気中に有害物質を放出し、 化学物質症候群(シック病)の原因になっているのです。最近は、ホルムアルデヒドの 規格基準に適合している製品も多いのですが、フローリング保護のためにワックスを使い、 住む人の健康が害されてしまうのはやはり問題です。

また耐久性の面でも、ハードコーティングなどと比べれば見劣りします。ワック スを塗り重ね(状況によっても異なりますが、1回の作業で塗り重ねる限度は3~4回くらい だといわれています)、ある程度の厚みを保持することにより耐久性は向上しますが、必ずしも効果が期待できるとは限りません。無理にワックス塗り重ねると仕上がりを損ねたり、 逆に皮膜の強度も低下してしまうのです。

ワックスの効果は3ヶ月~1年程度で意外に割高

ワックスしたフロアのお手入れは、基本的に乾拭き、または固く絞った雑巾などによる水 拭きまでが限界です。一見、お手入れ簡単に感じますが、汚れが完全に落ちないということも あります。また、一度施工すれば、汚れている箇所を水拭き、落ちにくい場合は家庭用洗剤を つけたタオルでふき取るだけで数年~10年以上は長持ちするハードコーティングとは違い、効果は3ヶ月~1年程度。

元の耐久性も低く、古いワックスが浮いてきたり、はがれたりするため、 数ヶ月に一度はワックスを塗り、さらに数回に一度はワックスを剥離し、再度塗布する必要があります。各種ハードコーティングに比べると、初期費用は抑えられますが、このようなメンテナンスを定期的に 繰り返さねばならず、大変手間がかかると同時に、長く使っていくと逆に割高になってしまうといえます。

 
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